ブランデーは、一般的にはぶどうを原料として発酵させ、蒸溜したお酒ですが、広い意味では、果実を原料とした蒸溜酒全般をいいます。ここでは、ぶどうを原料としたブランデーがどのようにつくられるかを紹介します。
原料 | ブランデーはワインと同様にぶどう、特に白ぶどうから作られます。ブランデーの原料となるぶどうは後に蒸溜し濃縮されるため、ワインのように高い糖分は必要とされません。むしろ酸度の高いものが要求され、香りの成分が凝縮したお酒となります。 |
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圧搾・発酵 | 収穫したぶどうは圧搾機を用いて果皮や種子をつぶすことなく果汁を搾りとります。ぶどう果汁を大樽の中で酵母の力を借りて発酵させます。糖分が少ないために、7~8%と比較的アルコール分の低い白ワインが出来上がります。原料のぶどうのタイプは異なりますが、ここまではワインのつくりかたと同じです。 |
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蒸溜 | 単式蒸溜機での蒸溜は、2回行います。 発酵が終わるとアルコール分の低いワインが出来上がりますが、これを蒸溜するのがブランデーとワインの違いです。 |
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樽熟成 | 蒸溜が終わったばかりのブランデーは「ヌーベル」といいます。蒸溜したてのウイスキー「ニューポット」と同じくこれはまだ無色透明で荒々しいので、樽に入れて熟成させます。熟成はブランデーらしい豊かな味わいと深い香り、さらに琥珀色を生むために欠かせないもので、特に熟成樽が重要な役割を果たします。 |