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その他


ブランデー


コント

コニャックは熟成の古い原酒と若い原酒をブレンドして製品化されますが、その際の最低熟成年数のことを「コント」といいます。
コニャック原酒は、葡萄の収穫の翌年3月末日までに蒸溜を終えなければなりません。翌4月1日から樽の原酒はコント0と数えられ、それは翌年の3月末日まで続きます。次の4月1日からはコント1となり、以降1年ごとに数が繰り上がります。コント2以上にならなければコニャックとして売ることはできません。

V.S.O.P.

「Very Superior Old Pale」の略で、コニャックの熟成年数を示すクラスのひとつ。ブランデーはイギリスをはじめ英語圏で愛飲されたため、クラス分けには英文の略号表示が使われるようになりました。「VO」「VSO」「VSOP」「XO」のほか、「ナポレオン」「エクストラ」などいろいろな表示がありますが、各メーカーがそれぞれの基準をもっているので、この表示のみで一概に比較することはできません。なお、フランスのコニャックなどでは原産地呼称統制法(A.O.C.)により、ブレンドする原酒の満たすべき最低樽内熟成年数ごとに表示できる呼び名が定められています。

表示(例)
VO「Very Old」の略
VSO「Very Superioe Old」の略
VSOP「Very Superioe Old Pale」の略
XO「Extra Old」の略
「Very」非常に
「Superior」優良な
「Old」古い
「Pale」『透きとおった』という意味。透明感のある琥珀色に由来する熟成感の高さをあらわしている。

ブランデーの産地

ブランデーといえば、フランスをイメージしますが、ブランデーの産地というのは、果実の実るところならどこでも製造可能。ですから、ワインの生産地とほぼ同じということになり、世界のあちこちで造られています。
主な産地は、ヨーロッパ大陸では、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ギリシャ、ロシアなど、アメリカ大陸では、アメリカ合衆国(カルフォルニア)、メキシコ、ペルー、チリ、アルゼンチンなど、その他の地域では、オーストラリア、南アフリカ、日本などです。

ブランデー・グラス

ブランデーグラスは、チューリップ型の口がすぼまった大型のグラスです。
ブランデーは、果実を原料として醸造、蒸溜したお酒ですから、果実ならではのフルーティな香り、華やかさを持っています。
ブランデーを飲む楽しみは、その味とともに色、香りも大変重要な要素です。
美しいグラスに注がれた琥珀の色と、グラスの口元に集まる馥郁とした香りをお楽しみください。

ブランデーの熟成年数の表示

ブランデーのラベルには、ワインのようなビンテージ表示や、ウイスキーのような「Aged 12 Years」、「12 Years Old」といった最低貯蔵年数の表示はありません。
ブランデーの場合、貯蔵年数の表示は、使用したブランデー原酒のうち一番短い貯蔵年数を「VSOP」や「XO」などの文字で表示しています。
貯蔵年数の表示は、この他に、「VO」、「VSO」などの表示もありますが、これについては、「コント」「V.S.O.P.」の項をご覧ください。